ふくらはぎの悩み克服に至る軌跡を綴る高齢者ブログです。
時おり脱線する知ったかぶりも、大目にお付きあいください。
「マッサージも俺の足には効かねえな」
なんてカミさんに愚痴っていたら
「ですからお義父さん、私の使っているクリーム試してみたらいかがですか。ほんとうに効果あるんですから・・・」
息子の嫁が聞き耳立てていやがった。
まあよく働くし、気だてはいいが、器量は大したことはない。ここだけの話だぜ。息子が気に入って嫁にしたのだからとやかくは言わんがね。
また横道にそれちまった。
「おとうさん、あんなにすすめてくれるのですから、使ってみたらどうですか」
とカミさんがいう。
「もし、効果が無いようでしたら使い残してください。私が残りをいただきますから」
これは嫁の弁。
なんだそっちのを分けてくれるんじゃなかったのか。俺に買えということか。残れば私がいただきます、だと。しっかりしていやがる。
その晩カミさんが、嫁から渡されたというクリームを持ってきた。残りはいただきますなんて言っていたのはオレをからかってのことだったのだろう。白っぽい小さめの歯磨きみたいなチューブ。どう見たって女用の美容クリームだねこれは。
今は夏だから目立たぬが私の皮膚はカサカサ。冬になると足が粉を吹いている状態。その粉は靴下やズボンの布を通して外にまで浮いてくる始末。大げさではなく本当。
クリームだからそのカサカサを鎮める程度の効果はあろう。カサカサは、クリーム塗ればしっとりするだろうことはわかる。どんなクリームだって塗らないよりは潤うだろう。持続するかどうかはわからぬが。
風呂上がりに使ってみるか。
もとよりむくみや痛みを和らげるというところまでは期待していない。
風呂上がり。チューブから少量とって塗ってみた。3gが適量とか言っていたが、その量は片足なのか両足だったか。テキトーに手のひらに取り出した。さじ2杯ぐらいだっただろうか、膝下から足指にいたるまで足全体に塗って、すり込むように伸ばし、手のひらや指で揉み始めてみる。
思ったよりもべとつきはない。臭いもほとんどない。それが気になっていたのだ。私のような爺ぃが化粧品の香りをぷんぷん立てたクリームを毛ずねに塗っている図なんざ気色悪いだろ。人に見られたら恥ずかしいかぎりだろうが。においがなけりゃ、マッサージ薬塗ってんだとか言い訳がたつ。まぁみられる心配はないが。
さて、もみほぐすように、あるいはやや力を入れ擦るようなマッサージをしていると、ひざ下全体がしっとりしてくる。思った通りだ。少し経つとややほんわかしてくる。ヒリヒリする、とまではいわないが、場所によってはかるーい刺激がある。マッサージのせいかもしれない。まぁ俺の体質からだと思う。
不快感はない。足の先までのマッサージを続ければ、冷え性の対策には役立つのかもしれないと思えてきた。さりとてふくらはぎのむくみや痛みがこれでとれるのかはちょっとギモンではある。薬用のクリームではないが、続けてみる気にはなっている。
だが効果的なマッサージのやり方がわからない。今日のようにクリームをつけて揉んだり摩ったりしていればよいのか。何分ぐらいが適当な時間なのか。インターネットで調べてみることを「ぐぐる」というらしいのだが、ググってみたところで正解にはたどり着くまい。多分いろいろなサイトがあり、いろいろなやり方が紹介されているのだろう。
パソコンというモノはずいぶん便利だが結構時間を費やすものなのだ。私は歳の割にはパソコンを利用しているほうだと思う。知らないことの上っ面を調べるには便利なのだが、詳しく知りたいことは本のほうが手っ取り早いことがよくある。例えば料理のレシピなどはブログやら投稿サイトやら様々なものに出くわす。それはそれでたのしいのかもしれないが、ジョーバイ人から見るとやや疑わしいものがあったりもする。
ある事柄の故事来歴を調べていると、たまたまの誤記と思われる箇所が同じ文言で別のサイトにそのまま載っていることがあった。かとおもうと、かなり貴重な情報がタダで載せてあったりもする。
パソコンを使っていて奇妙な心持になることがある。たったこの1台で何でもできてしまうこと。
調べ物をし、文書を作り、メールで届けるなどと仕事におおいに役立つ。音楽を聴いたり映画を見たりの娯楽もあり。その音楽や画像を作ることもできる、素人でも少し勉強すればマネ事程度はできる。ナイショのドーガだって年甲斐もなく密かにみることもできなくはない、かもしれない。できるだろう。ハイ。
硬軟どんな事柄でも、ホンモノとマガイモノがこの薄い箱の中にある。教科書と××本が共存している機械、不思議な気がする。たとえが悪かったかな。要は使い方次第だということなのだろう。
そんなわけで、マッサージの方法を調べるのはネットではなく本に頼ろうとおもった。その本を探すのにもネットを使う。自家撞着かいな。